脳波の種類
脳波とは脳の電気的活動を頭皮の上から測定して波形で現したものです。

脳波の波形は活動の状態のよって変わるため、脳波を調べることによって脳の状態を知ることができます。

脳波と精神活動との間には、深い関係があります。

脳がアルファ波の状態の時はリラックスして、血管が広がり、十分な血液が流れるため脳が活性化し、集中力・記憶力が飛躍的にアップします。
ベータ波（１４Ｈｚ〜３０Ｈｚ） 緊張状態＝心配事・イライラ状態
アルファ波（８Ｈｚ〜１４Ｈｚ）
 心身ともに調和のとれた状態＝リラックス状態
集中・瞑想・思考・ひらめき・勘がさえる状態＝精神統一
シータ波（４Ｈｚ〜８Ｈｚ） まどろみ状態＝浅い眠り
デルタ波（０．４Ｈｚ〜４Ｈｚ） 無意識状態＝深い睡眠状態


アルファ波にも３種類あると考えられています。

スローアルファ（８〜９Hz)、ミッドアルファ（９〜１１Hz)、ファストアルファ（１２〜１４Hz)、能力者が得意の能力を発揮しているときも、このミッドアルファが強く出ているそうです。

落ち着いていて、集中力が抜群の状態です。

自律訓練もミッドアルファを強化する合理的な練習方法です。

適度に緊張して意識集中させる例として、ヨガ修行している人のアサーナ状態では、周波数の高いファ−ストアルファ波が強く観察されます。

これは緊張集中の典型です。

しかも、波の振幅が４０〜６０Vμと大きく、神経回路がポーズを維持するのにかなり集中していることがうかがえます。

熟達者が行うと、どのようなポーズでも呼吸が整っていて、同じような強いファーストアルファ波が持続して観察されます。

ところが、同じポーズを初心者が行いますと、始めはファーストアルファ波が観察されますが、すぐに波形が崩れてベータ波になり、呼吸が乱れて、意識集中できないのか姿勢も崩れてきます。

確実に、ミッドアルファ波の状態にするには自律訓練法をお勧めします。

深呼吸してリラックスさせ、手やお腹の温かさを感じているときは、明らかに強いミッドアルファ波が観察されています。

実際に脳波を測りながら練習するといいでしょう。

バイオフィードバック装置を用いた、アルファ波の強化訓練を行うといいでしょう。
バイオフィードバック・トレーニング